重要なお知らせ
新型コロナウイルスに関するお知らせ

看護部

看護部長メッセージ

山形済生病院看護部の理念は、「私たちは、済生会の創立の精神『施薬救療』に則り、対象となるすべての人々の尊厳および権利を尊重し、温かみのある個別的な看護を提供します」とあげています。

「施薬救療」の精神とは、社会的弱者をはじめ、すべての人々に保健・医療・福祉をいきわたらせる救済の心です。私たち看護職は、患者さんに安全で安心な医療を提供するために、医療チームの一員として責任を持つて他職種と協働するとともに、患者さんに最も近い存在として患者さんの意思決定を擁護し、患者さんがその人らしい生活を送れるように支援しています。そして、患者さんの退院後の生活を見据えて、訪問看護ステーション・特別養護老人ホーム・介護老人保健施設と連携して、地域に密着した看護を提供することを心がけています。

看護部の人材育成として、看護技術を動画とe-ラーニングでいつでも学習できる「ナーシング・スキル日本版」と、全看護職の教育ニード・学習ニードを調査した診断結果に基づいた継続教育プログラムを提供しています。また、一人一人のキャリアビジョンに向かう過程・経験を「キャリアファイル」で成長を可視化し、成長段階に合わせたクリニカルラダーシステムによりキャリアアップを応援しています。看護部職員が「自ら学び、自ら育つ」ことができる自律した看護職として成長できるように支援していきます。

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認定看護管理者
阿部 富貴子

山形済生病院 看護部 理念

理念

私たちは、済生会の創立の精神「施薬救療」に則り、対象となるすべての人々の尊厳および権利を尊重し、温かみのある個別的な看護を提供します。

基本方針

  1. やさしさと思いやりをもって信頼される看護を提供します。
  2. まなび(学び)続け、安全・安心なケアを提供する自律した看護師を目指します。
  3. さいせいかい(済生会)人として保健・医療・福祉の連携をはかり、地域に根ざした看護を提供します。
  4. いし(意思)決定を支援します。患者・家族の思いに寄り添って・・・

看護部の教育体制

山形済生病院看護部の教育理念・教育目標

教育理念

看護部理念の実現に向けて、看護実践ができるための人材育成を行い、一人一人の自己啓発に対して支援を行う。

教育目標
  1. 看護の専門的知識・技術・態度を習得し更に積み重ね、臨床実践能力を向上させる。
  2. 組織の中で自己の立場を認識し、その役割に自覚と責任が持てるように育成・強化する。
  3. 自己研鑽・自己啓発ができるよう環境を整え、支援する。
  4. 患者・家族の状況を尊重して心を寄せて話をよく聞き、受け止める態度・言動および意思決定を支援する能力を向上させる。

山形済生病院看護部の院内教育の特徴

  1. 山形済生病院の院内教育は、平成16年度に発足した看護部と千葉大学看護学部の共同プロジェクトにより開発された「日本型看護協会キャリア・ディブロップメント支援システム」により、従来の院内教育を基盤にさらに精度の高い構造を備えている。
  2. 教育ニード、学習ニードの診断結果に基づき、山形済生病院に就業する看護師の現状にあったプログラムから構成されており、経年別・役割別プログラムを主軸に据え、職種別・全看護職員型・病院全体型プログラムを組み込んでいる。
  3. 保健・医療・福祉チームの調整役を担うために倫理的思考と問題解決能力の向上を目的として、リーダーシップ研修Basic・Intermediateを段階的に提供し、クリニカルラダー取得とキャリア開発に繋げている。今年度は、組織における問題解決に向けてリーダーシップを発揮し、協働・連携しながら取り組むことを目的にしたマネジメント研修を新たに企画した。
  4. 基礎教育年代2年目看護師のアセスメント能力向上を目指し、「フィジカルアセスメント研修(初級編)」として「呼吸」「脳神経」「心電図」「循環器」を提供する。この研修は、令和元年度よりe-ラーニング:『ナーシングスキル』による基礎学習をもとに、演習を取り入れて統合して学べるように専門・認定看護師たちが中心となり企画、運営する。
  5. 令和3年度より地域包括ケアにおける入退院支援の実践能力向上を目的に、卒後3年目看護師の研修として「入退院支援室実地研修」を開始し、患者を取り巻く環境や患者・家族の想いを把握して看護を提供できる自立した看護師をめざす。
  6. 教育ニード、学習ニードのアンケート調査開始時から、すべての年代で「急変時の対応」は学習ニードが高い。基礎教育で学んだフィジカルアセスメントをより実践的に活かすために、全看護職員型としてBLS・ICLS受講と看護協会で開催される「救急看護」の研修を推奨する。
  7. 臨床看護師として理論と実践を結びつけ科学的根拠に根ざした看護を実践するために、看護研究研修を研究計画書の書き方やアンケート調査方法、データ分析法、そして研究のまとめ方など学べる研修を提供する。
  8. 全看護職員型研修として、これからの超高齢化社会を踏まえ、認知症患者へ安心・安全な医療を提供できるように「認知症高齢者看護」研修を開催する。また地域全体で治し支える地域完結型の医療に向けた『高齢者看護』に関連する院外研修受講を推奨する。
  9. 患者のニーズに適した看護力を幅広い年代で維持するために、看護に関する最新情報や他施設の看護職との交流からキャリアアップに繋がることを願い、山形県看護協会で開催される研修を経年別・役割別・全看護職員型プログラムの中に「推奨」として組み入れている。

各看護単位の紹介