リハビリテーション部

基本方針

 リハビリテーション部は、発症早期より理学療法、作業療法、言語聴覚療法および口腔ケアを中心とした医学的リハビリテーションを実施することにより、疾病及び障害の早期予防回復を図ります。
 医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、ケアマネージャーなど院内外の関係職種と連携し、患者及び家族の方に身体的・心理的・社会的・職業的・教育的などあらゆる角度から関わり、居宅での自立や地域社会における自立を支援します。

基本目標

  1. リハビリテーションの専門職としての自覚と責任を持ち、倫理的配慮に心がけ、常に治療の質の向上に努める。
  2. 治療目標を明示し、他部門多職種と綿密に連携しながら、患者中心のリハビリテーションを実践する。
  3. 地域における病院の役割を認識し、患者及び家族が地域で安全で安心して暮らせるよう、医療の充実に貢献する。
  4. スタッフ全員が、前述のサービスを安心して提供できるよう、専門性だけでなく、ワークライフバランスや人間性も重視した人材育成を目指す。

豊富なスタッフでエビデンスのある治療を

 医師1名、理学療法士53名、作業療法士35名、言語聴覚士16名、歯科衛生士2名、公認心理師1名、事務診療補助3名の合計110名のスタッフが連携し、急性期から回復期のリハビリテーション及び在宅生活に継げるためのリハビリテーションを展開しています。また、各種認定資格を持つセラピストを軸に、より専門的でエビデンスに基づく治療を実践しています。

専門理学療法士 1名 日本クリニカルパス学会パス指導士 1名
認定理学療法士 8名 腎臓リハビリテーション指導士 1名
登録理学療法士 29名 骨粗鬆症マネージャー 1名
GeneralMovementTrustアドバンスコース評価認証 1名 GeneralMovementTrust基礎コース評価認証 1名
認定作業療法士 3名 足育アドバイザー 1名
認定言語聴覚士 1名 山形県糖尿病療養指導士 2名
臨床実習指導者研修修了 58名 福祉用具プランナー 1名
呼吸療法認定士 5名 SW-test講習受講 17名
福祉住環境コーディネーター2級 9名 両立支援コーディネーター 4名
心臓リハビリテーション指導士 2名 メディカルクラーク2級 1名
心不全療養指導士 1名 認知症ケア専門士 1名
LSVT LOVD 1名 社会福祉主事任用資格 1名
医療リンパドレナージセラピスト 2名 初級産業カウンセラー 1名
リンパ浮腫療法士 1名 福祉用具専門相談員 1名
弾性ストッキングコンダクター 2名 医療心理士 1名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 1名 認定心理士 1名
精神保健福祉士 1名 公認心理師 1名
リンパ浮腫保険診療士 1名 がんリハビリテーション研修会修了 14名

急性期〜回復期〜在宅へ継げるリハビリテーション

 ハイケアユニットや急性期病棟の回復室からリハビリテーションを開始し、手術直後や発症早期より土曜・日曜・祝日を含む365日治療を行っています。
 急性期から回復期、在宅療養まで支援するため、急性期病棟の他に回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟にリハビリテーション担当スタッフを配置し、理学療法、作業療法、言語聴覚療法、摂食機能療法の専門的治療を実施しています。
 回復期リハビリテーション病棟では、退院後の日常生活を見据えて、起床後の着替え、整容、食事、排泄から移動、入浴に至るまで、病棟生活が機能・能力改善のための重要な手段の一つと位置づけ、集中的なリハビリテーションを実施し在宅復帰を目指しています。
 多くの職種(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなど)が協力し、地域の医療機関や介護福祉施設、訪問看護、訪問リハビリテーションとの連携を密にしながら、安心して家庭や社会に復帰できるよう支援しています。

認定施設基準

  • 心大血管疾患リハビリテーション料Ⅰ
  • 脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
  • 廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
  • 運動器リハビリテーション料Ⅰ
  • 呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
  • がん患者リハビリテーション料
  • 回復期リハビリテーション入院料Ⅰ
  • 地域包括ケア病棟入院料2
  • 摂食嚥下機能回復体制加算2
  • リハビリテーション栄養口腔連携体制加算

教育および学術的研鑽

 新人教育としては、新採用時に院内全体研修と部門内全体研修を実施しています。また、整形外科チーム、他科急性期チーム、回復期リハチームの3つのチームを3〜4年をめどに全てを経験し、各々にプリセプターを配置しながらOJTを中心に指導研修を実施しています。
 生涯教育としては、PT・OT・ST士会協会の生涯教育システムや各種学会の研修システムを最大限に活用しながら知識と技術の向上を目指しています。また、学術的研鑽として、学会発表や論文投稿の目標値を設定し、日々の臨床の成果を形にするように努めています。

【主な学会発表実績】

令和5年度

第31回山形県理学療法学術大会 2題 第72回東日本整形災害外科学会 1題
第41回東北理学療法学術大会 2題 第50回日本股関節学会 1題
第6回済生会リハビリテーション研究会 1題 日本物理療法合同学術大会2024 2題
GSK株式会社主催Webセミナー 1題 短下肢装具地域連携交流会 1題
第35回日本ハンドセラピィ学会学術集会 2題 第33回東北作業療法学会 2題
第40回山形県周産期新生児医療研究会 1題 第60回日本リハビリテーション医学会学術集会 1題
第21回神経理学療法学会学術大会 1題 第55回日本小児呼吸器学会学術集会 1題
第3回小児リハビリテーション医学会 1題 第57回日本作業療法学会 7題
第33回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 1題 第3回山形県言語聴覚士会学術大会 1題
第29回山形県作業療法学会 1題

令和6年度

日本リハビリテーション医学会 1題 第89回日本循環器学会学術集会 1題
第28回日本ペインリハビリテーション学会学術大会 1題 第41回山形県周産期新生児医療研究会 1題
第32回山形県理学療法学術大会 3題 第22回日本神経理学療法学会学術大会 1題
第30回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 1題 第31回山形県作業療法学会 6題
東北理学療法学術大会 2題 第4回日本小児リハビリテーション医学会学術集会 1題
第23回日本神経理学療法学会学術大会 2題 日本物理療法合同学術大会2025 2題
第12回日本運動器理学療法学会学術大会 2題 第51回日本股関節学会学術集会 1題
第58回日本作業療法学会 1題 日本神経理学療法学会 山形地方会 研修会 2題
The 8th APOTC(アジア太平洋作業療法学会) 1題 第34回日本呼吸ケアリハビリテーション学会学術集会 1題
第55回人工関節学会 1題 神奈川県作業療法士会学術部研修会 1題
第4回山形言語聴覚士会学術大会 1題 第11回日本小児理学療法学会学術集会 1題

【主な論文・共著等実績】

令和5年度

山形県作業療法士会誌 1編 リハビリテーション診療update 1編
OTジャーナル2023年増刊号 1編

令和6年度

山形県作業療法士会誌 1編 OTジャーナル2023年増刊号 1編
Hip Joint 1編

【講演活動】

令和5年度

GSK株式会社主催 Webセミナー 1題 初台リハビリテーション病院研修会(東京) 1題
第2回松本リハビリテーション連携セミナー(長野) 1題 YAMAGATA痙縮治療WEBセミナー 1題
GSK痙縮治療Webinar for therapists 1題

令和6年度

YAMAGATA痙縮治療Webセミナー 1題 いわき医療センター講演 1題
General Movements Assessment検討会 1題 大阪保健医療大学 講演 1題
リハキャリ24講習会 1題 キャリア支援研修会 1題

【学位取得状況】

大学院博士後期(博士)課程修了 理学療法士1名
大学院博士前期(修士)課程修了 作業療法士4名 理学療法士3名 公認心理士1名
大学院博士後期課程在学中 作業療法士1名 理学療法士1名
大学院博士前期課程在学中 理学療法士1名 作業療法士1名

理学療法部門 作業療法部門 言語聴覚部門 歯科衛生士部門