リハビリテーション部/歯科衛生士部門
私たち歯科衛生士は、病気や事故により入院された方の口腔ケアを通じて、リハビリテーションの目標達成を支援し、口の感覚を取り戻すリハビリ、唾液分泌促進のためのマッサージなど摂食機能療法を行います。
患者様の口腔の健康維持・向上を通じて、生活の質(QOL)の向上に貢献します。
Q:摂食機能療法の対象は?
脳卒中などの後遺症、認知症、その他の疾患や後遺症で食事に困難がある方、またはチューブや点滴で栄養管理をしている摂食嚥下障害の方を対象としています。また、義歯の装着が難しくなった方など咀嚼機能障害の方も対象となります。
Q:歯科衛生士は何人?
2名の歯科衛生士が常勤しています。
摂食機能療法はどんな事をするの?
口腔ケアや間接訓練を実施します。
口腔ケアは、口の中を清潔に保つだけではなく、全身の健康状態の維持・向上にも繋がり、誤嚥性肺炎などの全身疾患の予防にも役立ちます。
間接訓練とは食べ物を用いない訓練で、口腔周囲筋(舌、唇、頬の筋肉)のバランスを整える事で正しい舌の位置や唇の動きが整い、咀嚼・嚥下機能の改善や口呼吸から鼻呼吸への改善も期待でき、そのような間接訓練を通して日常の食事ができるように支援するものです。
口腔乾燥は口腔の自浄性を低下させ口腔衛生状態を悪化させることにも繋がります。また、舌や口唇、頬粘膜などの可動性が失われるために、義歯の装着が難しくなり、スムーズな咀嚼運動ができず、嚥下運動も阻害されます。