看護補助者について

看護補助者とは

 看護補助者とは、病院などの医療機関で看護チームの一員として、看護師の指示のもと補助業務を行っていただく職種です。(専門的判断は必要ありません)
 患者さんやそのご家族と接する機会も多く、無資格・未経験でも医療現場で働くことができ、人の役に立てるやりがいのあるお仕事です。

看護補助者の業務

看護補助業務は、患者に直接接しない「周辺業務」と直接かかわる「直接ケア」があります。

周辺業務(患者に接しない業務) ①生活環境に関わる業務 病床及び病床周辺の清掃・整頓
病室環境の調整
シーツ交換やベッドメーキング
(退院後、空床、離床可能な人)
リネン類の管理など
②診療に関わる周辺業務 処置・検査等の準備、整備
診療に必要な器械・器具等の準備、片付け
診療材料の補充・整理
入退院・転出入に関する業務 など
直接ケア(対象者の状態像、
業務を実施する状況によって、
看護補助者が実施可能か
どうかは異なる)
日常生活に関わる業務 食事に関する業務
身体の清潔に関する業務
排泄に関する業務
安全安楽に関する業務
移動・移送に関する業務 など

看護補助者の1日をご紹介します!

8:45 業務開始

病棟全体の申し送りに参加し連絡事項や当日の予定、患者さんの様子を把握します。

9:00 ナースコール・電話対応

患者さんからのナースコールや電話を受け、必要時担当看護師へつなげます。

9:00 検査・リハビリテーション移送、清潔ケア

口腔ケアなどを行います。入浴介助など患者さんの状態により、看護師と共に行います。
患者さんのケアや検査への付き添いなどを行います。
これらの業務を通じて、患者さんの状態を観察し、必要に応じて看護師に報告することも大切な役割です。

10:00 環境整備・ベッドや周辺の清掃

病棟内の掃除や退院した患者さんのベッドや部屋の掃除を行います。環境整備は、患者さんが安全かつ快適に過ごせるよう病室を清潔に保つ重要な仕事です。具体的には、患者さんのベッド周りの消毒やゴミの片付けなどを行います。同時に、転倒リスクにつながるような障害物の有無やナースコールの位置の確認など、患者さんが安全に療養できるような環境を整えていきます。

11:00~ 昼休憩

交代で休憩をとります。

12:00 配膳 食事介助

食事が届いたら、配膳を行います。ひとりで食べられない患者さんには、食事介助を行います。エプロンの着用やテーブルのセッティングなど、患者さんが食事をしやすい環境を整えます。配膳の際は、患者さん一人ひとりの状態に注意を払うことが大切です。例えば、誤嚥のリスクが高い患者さんには、看護師に確認してから配膳を行うなど、安全面にも配慮します。

13:00 口腔ケア

歯磨きのセッティング、義歯洗浄、後片付けなどを行います。洗面台に行くことが難しい患者さんには、歯ブラシをセットするなど口腔ケアの介助も必要です。口腔ケアは感染予防や快適な生活維持に重要なため、患者さんが無理なく実施できるようサポートします。

14:00 物品補充

衛生材料やその他必要な物品を補充します。

15:00 おむつ交換 体位交換

患者さんのおむつ交換や体位変換を行います。実務経験に合わせ看護師や先輩補助者が支援します。

17:00 業務終了

・紹介した1日の流れは、あくまで一般的な病棟における一例です。実際の看護補助者の業務内容や1日の流れは、配属先によって異なる場合があります。
・他に早番・遅番勤務、夜勤もありライフスタイルに応じた働き方を選べます!

先輩看護補助者の声

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教育・研修制度

看護補助者キャリアラダーを導入しています

看護補助者キャリアラダーは看護補助者自身のステップアップのために活用するシステムです。当院が目指す看護補助者像に向かって、段階的にステップアップしていきます。

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年に2回看護補助者を対象に研修を行っています

~過去の研修内容~
・認知症高齢者へのコミュニケーション
・食事の援助から口腔ケアまでのセルフケアの支援
・移乗動作・ポジショニングについて基本的な知識・演習 など