初期臨床研修について
臨床研修の理念
当院の理念、基本方針の下、医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズと医療チームの一員であることを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する疾患や病態に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を習得すると同時に、医療安全への配慮を身につけることを目的とする。
臨床研修の基本方針
- 将来の専門性にかかわらず、すべての医師に求められる各科の初期診療を行うための臨床的技能を習得する。
- 患者の問題を医学的のみならず心理的・社会的側面からも捉え、患者・家族との良好な人間関係を確立したうえで、医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うため努力をする態度を身につける。
- 他の医師および医療メンバーと協調して診療を行う習慣を身につける。
- 医療安全への配慮を常に怠らない。
1. 目的と特色
将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズと医療チームの一員であることを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する疾患や病態に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を習得すると同時に、医療安全への配慮を身につけることを目的とする。
そのため各診療科ローテート中に、
- 将来の専門性にかかわらず、すべての医師に求められる各科の初期診療を行うための臨床的技能を習得すること。
- 患者の問題を医学的のみならず心理的・社会的側面からも捉え、患者・家族との良好な人間関係を確立したうえで、医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うため努力をする態度を身につけること。他の医師および医療メンバーと協調して診療を行う習慣を身につけること。
- 他の医師および医療メンバーと協調して診療を行う習慣を身につけること。
- 医療安全への配慮を怠らないこと。
を目標とする。
2年間の研修は、必修分野は内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、救急部門及び地域医療とし、一般外来での研修を含める。研修期間は、内科24週以上、救急部門12週以上、外科、小児科、産婦人科、精神科及び地域医療は4週以上の研修を行う。救急部門は1年次、地域医療は2年次に研修を行う。
救急部門は外科に属し、救急医療に関する知識・手技などを修得、HCUや救急外来での研修も行う。救急外来での研修は2年間を通じて行うものとする。
選択研修は、内科、外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科、地域医療、保健・医療行政、整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、放射線科、眼科、皮膚科、泌尿器科、救急科とする。
当院は研修が円滑に行われるよう、1名の研修医に対し1名の指導医が担当するマンツーマン形式とする。また、研修医各々に対し、主任指導医(メンター)を置き、プログラムの進行状況や研修内容等についてフォローしていく。
2. プログラム責任者
済生会山形済生病院 副院長 福島重宣
当院では、2006年度より研修医の公募を始めました。研修医が次々と後期研修医としてのスタートを切っております。年を重ねるごとに、研修医の先生方がたくましく成長してきたことに驚きを感じております。最近では検討会などでも、幅広い知識を持った研修医の意見に耳を傾け、学ばされることがあります。研修1年次は、プライマリ・ケアの中心となる重要な知識、手技を学ぶ時期であり、医師としての基本的な能力(Competency)を修得する時期でもあります。
私達は知識だけでなく、実際に診療、治療のできる医師を育てるべく、指導医とのマンツーマンでの指導体制をとっており、充実した研修生活と成果が得られるものと確信しております。
3. 研修協力病院
- 山形大学医学部附属病院
- 千歳篠田病院
- 済生会宇都宮病院
- 水戸済生会総合病院
4. 地域医療、地域保健に関わる研修協力施設
- 済生会岩泉病院
- 済生会小樽病院
- 白鷹町立病院
- 介護老人保健施設フローラさいせい
- 佐藤眼科医院銅町クリニック
5. 評価方法
各科研修終了時点に、
- 研修医自身と指導医による研修目標到達度の評価(EPOCへの入力)
- 指導医によるレポート、症例経験数、退院サマリーの完成度の評価
- 指導医による研修医の評価(研修医による指導医の評価も行う)
- 看護師等、コメディカルによる研修医の評価
などを行い、これらの結果をもとに研修管理委員会が総合的の評価を行う。また、研修管理委員会は各科研修終了時点の評価を参考に、2年間の研修終了時点においては研修医の最終的な評価を行う
6. 研修終了の認定及び証書の交付
研修管理委員会は2年間の研修終了時点において、研修修了の認定のための研修医の最終的な総合評価を行う。病院長は評価の結果を受けて、臨床研修修了証を交付する。