血管生理検査室
血管生理検査室(Vascular Laboratory)
血管生理検査室とは?
近年、生活習慣病の増加とともに、全身の動脈硬化疾患が急増し、また足の血管が浮き出る静脈瘤で苦しんでいる方がたくさんいます。そのような末梢動脈疾患(PAD)や静脈疾患の早期発見、予防、治療に役立てるため、全身の動脈や静脈などの脈管系を非侵襲的に検査を行う場所です。【血管診療技師 ( CVT : Clinical vascular technologist ) を配置し検査を行っています。】
1)個別検査項目
- 血管超音波検査(頚動脈・下肢末梢動脈・下肢静脈)
- 血圧脈波検査(ABI・TBI・CAVI)
- 皮膚潅流圧測定検査(SPP)
- 経皮酸素ガス分圧測定検査(tcPO2)
- トレッドミル跛行検査
- 空気容積脈波検査(APG)
- サーモグラフィー
2)セット項目
セット検査 | |
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①スクリーニングセット | ・超音波検査[頸動脈,末梢動脈] ・血圧脈波検査[ABI,TBI,CAVI] ・心電図,胸部レントゲン,採血(末血一般検 査、HbA1c、生化学検査:TP,Alb、BUN、 Crea、T-Bil、AST,ALT,LDH,Na、K,Cl、 Glucose、TG,T-Cho、LDL-Cho、HDL- Cho、UA) |
②間歇性跛行セット | ・スクリーニングセット + トレッドミル跛行 検査 |
③重症下肢虚血・潰瘍セット | ・スクリーニングセット + 皮膚潅流圧測定 検査、+ 経皮酸素ガス分圧測定検査 |
④静脈・浮腫セット | ・超音波検査 [下肢静脈] + 空気容積脈波検査 |
血管超音波検査
超音波画像でリアルタイムに頚部や下肢の
血管の状態を調べます。
トレッドミル跛行検査
歩行負荷を行い、隠れている動脈疾患を
見つけることができます。
空気容積脈波(APG)検査
下肢にカフを巻き、つま先立ち、仰向け、
立位の状態で、静脈の血流や弁の機能を
調べます。
痛みの無い検査です。お気軽にご相談ください。
かかりつけ医に通院中の方は、主治医からの紹介状をお持ちください。
3)血管診療技師(CVT)について
当院検査部には2名の血管診療技師(CVT:Clinical vascular technologist)が在籍しています。血管(動脈/静脈)、リンパ管に対する知識を有し、質の高い検査を提供することで疾患の治療につなげる役割をしています。また、当院における血管疾患のチームの一員として定期的な勉強会を行い、レベルの向上に努めています。