【 はじめに 】 臨床検査部は、1階の生理機能検査室と2階の検体検査室からなり、検体検査室には連携や共有化が図り易いワンフロア化された検体検査・輸血検査と細菌検査室・病理細胞診検査室があります。様々な分析装置や手技手法を用いて、病態の把握や治療方針を判断するのに必要な検査データを臨床側(医師)に提供することの他に、救急医療に対応する24時間検査体制や検査待ち時間の軽減を目的とした迅速報告体制の構築、糖尿病教室やICT(院内感染対策チーム)・NST(栄養サポートチーム)などのチーム医療への参画など、検査の精度・迅速性・安全性を考えた検査の質の向上を目指し日々研鑚を積んでいます。
院内には安全・安心を患者さんへ提供するために、各専門職種が協力して患者中心の医療に取り組むチームがあります。ここでは検査部の取り組みについてご紹介いたします。
各種感染症の防止や予防を目的としたチームです。細菌検査担当者をメンバーに加え、細菌検査に基づく情報を提供して、より質の高い感染対策および予防対策に結びつけています。
食事が取れないなどで低栄養になると病気が治り難くなることから、患者さんの栄養改善に取り組むチームです。検査値に基づく栄養状態や病気の状態の情報を提供して、患者さんに適した栄養改善ができるように協力しています。
糖尿病を正しく理解してもらうために、検査技師の専門的知識を活かし、検査の方法や意義についての説明を行っています。 *開催日は各種教室のご案内のページでご確認ください。
院内で開催されるCPCに合わせて、検査部独自で事前CPCを実施し、疾患に対する知識の向上に繋げています。また、その情報を院内CPCに提供して、各専門職種との共有化を図っています。
血液・尿中などの各種成分を測定して、肝臓・腎臓などの機能障害や炎症の程度、糖尿病などの生活習慣病の診断に必要な結果を数値化されたデータとして提供しています。迅速報告体制を強化しながら、生化学・血液・尿検査は約10 〜30分、免疫血清検査では約60分程度の時間で臨床側への報告ができるように心掛けています。
血液型検査や不規則抗体検査等を行ない、出血や貧血によって、血液中の赤血球などの細胞成分や蛋白成分が減少または機能的に低下したときにその成分を補充するための血液製剤を準備しています。また、年6回輸血療法委員会を開催し、医師・看護師に情報を発信しながら安全な輸血療法が行なえるようにしています。
肉眼では見えない細菌による感染症を調べるために、顕微鏡検査・培養同定検査による菌の検出やどんな抗生物質が効果があるか判定するために薬剤感受性検査などを行ないます。また、入院患者さんの院内感染を防ぐため、ICTの一員として病棟の回診や細菌検出状況などを提供しています。
内視鏡検査や手術で、身体より採取された組識および婦人科材料や乳腺・痰などの細胞材料を処理し、顕微鏡的に観察して病態の解析を行ないます。必要時には術中迅速組識診・細胞診検査を行なえる体制を整えています。
心電図、呼吸機能、脳波、超音波検査など、人体から直接検査を行ないます。心電図検査では不整脈や狭心症・心筋梗塞などの心疾患を、呼吸機能では肺や気管支の状態を調べることができます。また、エコノミークラス症候群で知られている深部静脈血栓症の超音波検査も実施しており、人工股関節手術などに発生することのある血栓を早期に捉え、安全な離床が行なえるようにしています。
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