経皮的内視鏡下脊椎椎間板摘出術(PELD)

当院では経皮的内視鏡下脊椎椎間板摘出術(PELD)が受けられます

経皮的椎間板摘出術(PELD)とは

従来行われてきた一般的な腰椎間板ヘルニア摘出術は、腰部を5~6cm切開するため、リハビリなどを含めても10~14日の入院を要しました。しかし当院で行っている経皮的椎間板摘出術(PELD)は約8㎜と非常に小さな切開で手術が行えるため、術後一泊入院で治療ができる手術法です。

主な特徴

  1. 局所麻酔で行うため麻酔によるリスクがかなり低い
  2. 切開部が小さい。(約8mm)
  3. 直接見ているため、神経根近傍のヘルニアを摘出できる。(安全・確実)
  4. 術直後より歩行開始、翌日退院

腰椎間板ヘルニアの病態について

腰椎

背骨の腰の部分。第1~第5腰椎まで、5つの椎骨があります。上半身の支えとなる椎体と脊髄神経の通り道である脊柱管が大事な部分です。

椎間板

椎骨と椎骨の間にある、主に軟骨で出来たクッションのようなものです。内側の髄核(ゼリーを堅くしたようなもの)と外側の線維輪で構成されています。

椎間板ヘルニア

線維輪に亀裂が入りここから髄核が飛び出した状態です。通常脊柱管の内側にヘルニアが出るので、神経が圧迫されて腰部~下肢の痛み、しびれ、知覚低下、筋力低下、反射の低下が現れます。圧迫された神経の周りには炎症がおき、また神経自体にも損傷が起きます。従って、ヘルニアを取り除いた後もしばらく症状が残る場合があります。

経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術(PELD)の方法について

  • 従来、椎間板ヘルニアの手術には全身麻酔下に5~6cmほどの皮膚と筋肉の切開が必要で、入院も10~14日でした。細い内視鏡(胃カメラのようなもの)を用いることで、約8mmほどの切開で手術を行うことが可能になりました。
  • 局所麻酔後、ヘルニアの存在する場所の皮膚を切開し、直径7mmの筒を挿入し、内視鏡で椎間板を観察しながら椎間板ヘルニアを摘出します。

モニターを見ながら手術

外筒管と内視鏡

専用の鉗子

鉗子の拡大

本法の利点と期待される効果について

  • 手術によるキズ、筋肉の損傷が少なく、術後の回復が早く得られます。
  • 従来の方法に比べて術後の痛みは軽く、術直後より歩行可能です。入院は術後1泊です。
  • 普通に切開する術式に比べると硬いヘルニアなどがとりきれないこともあります。
    下肢の痛み、しびれ、筋力低下は徐々に改善します。(しびれなどの軽い症状は残る可能性があります)

本法の危険性・合併症について

  • 局所麻酔薬に対するアレルギー症状が出ることがあります。
  • 伏臥位(腹這い)によるもの:胸部、鼠径部の皮膚損傷、外側大腿皮神経麻痺など
  • 手術自体によるもの:硬膜損傷、髄液漏、神経損傷、血腫、感染などの危険性はゼロではありません。術後硬膜外水腫のため、まれに頭痛が起きることがあります。ごくまれに輸血が必要となる可能性もあります。
  • 従来法での再手術:ヘルニアが神経と強く癒着していて除圧が不十分になつてしまった場合出血が多い、硬膜や神経にダメージを与える可能性がある、などの原因で、従来の方法に切り替えざるを得ない場合があります。
  • 椎関板ヘルニアの再発:術直後と術後2~3年にピークがあります。

※これらの危険性、合併症は、すべて従来法でも同様に起きる可能性のあるものです。

術後後療法・リハビリテーション

  • 手術当日:手術直後より歩行可能
  • 手術翌日:退院
  • 腰椎バンド:4週間
  • 重労働、スポーツ復帰:術後4週から

退院後の通院

  • 手術後1週、3週、6週、3ヶ月、6ヶ月、1年の時点で再来していただきます。レントゲン、MRIなどを適宜撮影させていただきます。その後も1年に最低1回の診察をお勧めします。

術後気をつけるべきこと

  • 手術はあくまでもヘルニアを切除するに過ぎません。落ち着いたら腰痛体操を再開し、腰椎を安定させ、再発防止に心がけてください。
  • 術後の無理は禁物です

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